【小学生の読書に関する調査結果】電子書籍読み放題サービスの読書データとアンケートから分かる傾向について

アンケート・データ分析電子図書館
公開日:2025/06/19 更新日:2025/06/19
【小学生の読書に関する調査結果】電子書籍読み放題サービスの読書データとアンケートから分かる傾向について
目次

GIGAスクール構想の推進によって整備された児童生徒1人1台端末を基盤とした教育データの利活用が、近年積極的に進められています。
株式会社ポプラ社では、子どもたちにより豊かな読書環境を提供するための読書データの利活用の検討の第一歩として、小・中学校向けに教育ICTプラットフォーム「MottoSokka!(もっとそっか!)」を通じて提供している読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」のユーザーアンケートと、「Yomokka!」の読書データをかけ合わせた分析を行いました。その結果からは、「Yomokka!」を活用した児童に、「本を読むことが好きになった」などの前向きな変化が起こっていることがうかがえただけでなく、「Yomokka!」での読書活動とICT機器の活用度、幸福感などとの相関関係も見られました。

アンケートの回答者の学年分布

<アンケート調査概要>
調査概要:「Yomokka!」に関する調査
調査期間:2025年2月-3月
調査方法:ウェブフォームによる任意回答
調査対象:「Yomokka!」を利用中の小学校の児童
調査人数:児童1370人

<「Yomokka!」読書データ概要>
集計期間:2024年4月-2025年3月
アンケートにて利用目的を説明した上で任意で入力してもらったログインID(590人分)を使用してアンケート結果と読書データを紐づけて分析を実施
今回使用した読書データとその定義については下記の通り

  • 「Yomokka!」閲覧数:「Yomokka!」で本を「読む」ボタンをクリックした回数
  • 感想の件数:「Yomokka!」の感想機能でユーザーが登録した感想の件数
  • 感想の公開設定
    • 「公開」:自分で感想コメントを入力した上で、「みんなに見せる」のチェックボックスにチェックを入れて登録された状態
    • 「非公開」:自分で感想コメントを入力した上で、「みんなに見せる」のチェックボックスにチェックを入れずに登録された状態
    • 「スタンプのみ」:感想スタンプだけを選択し、自分で感想コメントの入力はしていない状態

Yomokka!」での読書量とアンケート項目との間で見られた相関関係について

まずは、各学年の中で「Yomokka!」閲覧数が多い順にそれぞれ3分の1ずつ「多い」「中間」「少ない」のグループに分け、アンケート結果との相関を調べたところ、2つの項目との間に相関が見られました。

Yomokka!」での読書量が多い児童はICT機器の利用による良い効果を実感していると回答する傾向

「Yomokka!」閲覧数×ICT機器を活用することで各項目に示した利点を感じているか

ICT機器を活用することで感じる利点に関する質問は、回答の難易度が高いため、4~6年生のみに聞きました。全体として「Yomokka!」での読書量が多いグループほど、ICT機器を活用することで学習に良い効果が表れていると回答する割合が高い傾向がありました。特に「ICT機器を活用することで、分からないことがあった時に、すぐ調べることができる」「ICT機器を活用することで、楽しみながら学習を進めることができる」などの項目でこの特徴が顕著に表れていました。

Yomokka!」での読書量が多い児童ほど、読書に関する良い変化を実感

「Yomokka!」閲覧数×「Yomokka!」を使いはじめてからの変化 

また、「Yomokka!」を使い始めてからの変化を聞く質問でも、「Yomokka!」での読書量が多い児童ほど「本を読む時間が増えた」「本を読むのが好きになった」などの良い変化が起きたと回答する割合が高いという結果になりました。しかし、「Yomokka!」での読書量が最も少ないグループであっても、何らかの良い変化があったと答える児童(「あてはまるものはない」を選択しなかった児童)は80%以上おり、「Yomokka!」を使った多くの児童に読書に関する良い変化をもたらしていると言えます。

「友達からすすめられて本を読む」児童の読書傾向について

友達からすすめられた本を「Yomokka!」で読んだことがあるか×「公開」で登録した感想の件数(1人あたりの平均)

「Yomokka!」は、何人でも同時に読めるサブスクリプションサービスのため、友達どうしで本をおすすめしあうことで読書の幅を広げられます。また「Yomokka!」には、自分が読んだ本に対して感想を残せる機能があり、感想の公開範囲は自分だけが見る「非公開」、他の人にも見える「公開」を自分で選択できます。上のグラフは、アンケートの「友達からすすめられた本をYomokka!で読んだことがあるか」という質問に対する回答ごとに、「Yomokka!」に「公開」で登録した感想の平均件数を集計したグラフです。友達にすすめられた本を「Yomokka!」で読む頻度が高い児童ほど、「公開」で登録した感想コメントの件数も多いという傾向が見られます。この結果から、自分の考えをシェアすることを好む児童は、他の人の考えを取り入れることにも積極的な傾向があると言えます。

児童の幸福感と読書行動の関係について

Yomokka!」利用頻度が高い児童ほど、幸せな気持ちになることが多いと回答

「Yomokka!」の利用頻度×普段の生活の中で幸せな気分になることはあるか

「ふだんの生活の中で、幸せな気持ちになることはどれくらいありますか」という質問に対する回答と「Yomokka!」利用頻度の間にも相関関係が見られました。この相関関係は特に1年生の児童で顕著に見られ、「Yomokka!」を「ほぼ毎日使った」児童の約60%が幸せな気持ちになることは「よくある」と回答したのに対し、「ほとんど使っていない」児童のうち「よくある」を選んだ児童は40%以下でした。

幸せな気持ちになることが多い児童ほど、自分の書いた感想を公開する傾向

普段の生活の中で幸せな気分になることはどのくらいあるか×感想の公開設定

また、「Yomokka!」でどのような感想を残しているかと幸福感の間にも相関関係が見られました。「Yomokka!」では上記のように自分で書いた感想を「公開」または「非公開」で登録するほか、自分でコメントを記述する方法ではなく用意された顔文字スタンプを選ぶ方法でも感想を残すことができます。上のグラフからは、幸せを感じる頻度が低いと回答した児童は、「スタンプのみ」の感想を残していることが多いということが分かります。一方で、よく幸せを感じると回答した児童ほど、感想を自分で記述し、さらに公開」する割合も高いという傾向が見られました。

まとめ

文部科学省が2025年3月に更新した「教育データの利活用に係る留意事項(第3版)」で示しているように、教育データの利活用は「全ての子供一人一人の力を最大限に引き出すためのきめ細かい支援を可能にすること」を目的としています。今回私たちは、子どもたちにより豊かな読書環境を提供するための読書データの利活用の検討の第一歩として、子どもたちの主観的な認識を問うアンケートと、客観的な事実である読書データとを組み合わせて分析を行いました。アンケートの回答は任意であり、今年度の分析に使用できたデータの数自体はごくわずかなものであるという点には留意する必要がありますが、分析を経て子どもたちの読書傾向の一部をうかがい知ることができました。

こどものための読み放題型電子図書館「Yomokka!」とは?

Yomokka!

「Yomokka!」は“いつでも、どこでも、好きなだけ!”をコンセプトに、こどもたちに新たな読書体験を提供することを目指した、読み放題型電子図書館です。ポプラ社と「Yomokka!」の理念に共感した参加出版社の様々な作品をそろえ、2025年6月現在、42社約4800冊の作品を掲載しています。

「Yomokka!」では、サービスを無料でお試しいただける体験用IDをご用意しています。詳しくはこちら
>>https://kodomottolab.poplar.co.jp/mottosokka/trial/

「MottoSokka!」を通じて提供しているオンライン百科事典サービス「Sagasokka!」のアンケート結果も公表しています。詳しくはこちら
>>https://kodomottolab.poplar.co.jp/mottosokka/column/survey-elementary-inquiry-learning-2025

参考文献

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