『総合百科事典ポプラディア』の理想は、すべての読者に「学ぶ楽しさ」を体験してもらうこと。豊富なビジュアル、読みやすく使いやすいデザイン、そして何よりもわかりやすい解説。こどもが自ら調べて、自ら理解できるポプラディアは、「学ぶ楽しさ」を体験する最良の道具といえます。楽しんで得た知識は、やがて教養となり、新しい時代を生きる力につながります。
「調べるって楽しい!」から「もっと知りたい!」へ。新たな興味を発見し、その先にある世界へと探究を進めることが、これからの学習にも求められています。
2020年スタートの新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)が導入されます。こどもたちのあらゆる興味・関心にこたえるワクワクが詰まった『総合百科事典ポプラディア第三版』は、学ぶ意欲を伸ばすだけでなく、さらに学習の視野を広げ、深い学びに導くための工夫を最大限に取り入れています。
あらゆるジャンルの知識がひとつになった「総合百科事典」だからこそ、さまざまな課題に立ち向かう、新たな時代の「生きる力」を身につける学習が可能なのです。
鎌田 和宏
(帝京大学教育学部教授)
「何でもネットで調べられる時代に、百科事典が必要?」
学校の先生方から、ときどきこんな声が聞かれます。
ネット検索はもちろん便利ですが、そこに出てくる「こたえ」は、玉石混淆の情報の海の一断片が、検索エンジンのアルゴリズムに応じて示されたものに過ぎません。その質の吟味は、利用者が自らの力で信頼できる基本情報と比較しなければできません。こうした基本情報を得るには、百科事典が役に立ちます。
多くの専門家の目と手によって紡ぎ出され、読者が理解できるように磨きぬかれた解説が書かれた『総合百科事典ポプラディア』は、全国の小・中・高等学校および公共図書館において、まさに情報の海を渡るための必需品ともいえます。そればかりではありません。五十音順の百科事典であるポプラディアには、調べる目的の項目以外にも、同じページに他の分野のたくさんの項目が散りばめられており、思わずこれも読みたくなるという、「魅力的な寄り道」が用意されています。この知的な寄り道が、AIには真似できない好奇心や探究心を養うのに、役立ちます。
何でもネットで調べられると思われる社会だからこそ、百科事典は必要なのです。