読書×教育ICTがこどもの好奇心に着火する!先生方の工夫から見えてくる授業設計のヒント|MottoSokka!特別セミナーレポート

ICT教育セミナーレポート探究学習読書推進
公開日:2024/11/19 更新日:2024/11/19
読書×教育ICTがこどもの好奇心に着火する!先生方の工夫から見えてくる授業設計のヒント|MottoSokka!特別セミナーレポート
目次

2024年10月に国立大学法人東京学芸大学 小金井キャンパスで開催されたTokyo Education Showにて、「MottoSokka! (もっとそっか!)」特別セミナーを実施しました。

「読書×教育ICTがこどもの好奇心に着火する!先生方の工夫から見えてくる授業設計のヒント」と題した今回のセミナーでは、こどもたちの主体性が芽生える瞬間を“着火”と定義して教育ICTの活用事例を紹介しました。第1部では「MottoSokka!」導入校のログデータの分析を通じてその要因を探りました。第2部ではサービスを利用している学校の先生方とトークセッションを行い、現場で感じる“着火”についてお話しいただきました。その模様をダイジェストでお届けします。

第1部 ログデータから見えてくる小学校でのICT活用

ポプラ社は小・中学校向け〈本と学びのプラットフォーム〉「MottoSokka!」を提供しています。このプラットフォームでは、読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」とオンライン事典サービス「Sagasokka! (さがそっか!)」の2つのサービスを用意しています。

多くの学校でサービスを活用いただく中で、「本を読むのが好きになった」「調べるのが楽しくなった」というこどもたちの声、「こどもたちが変わった!」という先生方の声がたくさん届いています。そんな嬉しい声を受けて、私たちはこどもたちが「楽しい!」「もっと読みたい、調べたい」と感じ、主体的な学びに発展していくきっかけについて調べることにしました。そのきっかけに再現性があれば、サービスの活用についてもっと発展的な提案ができると考えたからです

まず、私たちはこどもたちの主体性が芽生える瞬間を“着火”と定義しました。その上で先生方の働きかけに着目しながら、活用が進んでいる学校に対して、①学習ログデータの深掘り②先生へのヒアリング③児童のアンケートの3つのアプローチから調査を進めました。ここからは調査を通して見えてきた「Yomokka!」と「Sagasokka!」を使うこどもたちの着火のポイントのうち一部をご紹介します。

読み放題型電子図書館「Yomokka!」

「Yomokka!」読書行動レベル

読書行動レベル

まず「Yomokka!」の読書行動レベルを図のように定義しました。こどもたちの「Yomokka!」を活用した読書体験が徐々に変化していく様子をあらわしたものです。すすめられた本を読むところから始まり、自主的に読書をする習慣が身につく、そして読書の内容が変化する。さらに自分の中で完結する読書体験だけでなく感じたことをアウトプットできるようになるというステップです。ステップアップの道順やステップの内容はこどもたち一人ひとり違うものですが、次のステップへ移行するためには、きっかけとなる何らかの着火が必要なのではないかと考えました。

中野区立中野第一小学校の事例

中野第一小学校

中野区立中野第一小学校様は、毎週金曜日に朝読の時間がある他、低学年ではカリキュラムの中に「図書の時間」を組み込んでいます。 加えて学校図書館の隣に設置された区立図書館の分館に自由に行き来できる日を設け、とても充実した読書環境を整備しています。また学校全体の方針として読書活動や端末活用を推進しており、「Yomokka!」を導入する際にはSSO連携を含めた初期設定からこどもたちへの呼びかけまで迅速に対応いただき、すぐに使える環境を整えていただきました。

一人一台端末で読める電子図書館が読書を身近に

Yomokka!のMAU率ごとクラス数

これまで中野第一小学校様では、読書が好きな児童は充実した読書環境を活用する一方、読書に対して積極的でない児童はなかなか図書館まで足が向かない状況があったそうです。

上記のグラフは「Yomokka!」のマンスリーアクティブユーザー率(※)ごとのクラス数をあらわしたものです。クラスの中の90%以上の児童が「Yomokka!」を使ったクラスは濃いオレンジ、60~90%が薄いオレンジ、60%未満がグレーとなっています。全25クラスのうち約10クラスで、4月から7月まで毎月90%以上の児童が月に1回以上「Yomokka!」を使っています。

先述の通り、同校は導入後すぐから学校全体で「Yomokka!」を使える環境を整えていました。その結果、「Yomokka!」が誰でも手軽に使える言わば読書のインフラとなり、これまで自分から進んで読書に取り組めなかった児童の背中を押し、着火を促したのではないかと考えられます。
(※)…月に1回以上「Yomokka!」で読書をしたユーザーの割合

自分のペースでレベルの高い本にもチャレンジ

読んだ本のページ数・ジャンルの変化

元々読書に積極的に取り組む姿勢のあった児童にも着火が見られます。
左は、中野第一小学校様の中でも特に利用の多かった2年3組の児童Aさんが1ヶ月の間に読んだ本の平均ページ数の遷移です。月ごとに読む本のページ数が増え、前述の「Yomokka!」の読書行動レベルが上がっていると言えます。

また、Aさんが所属するクラス全体でも、同様に読書行動レベルが上がっている様子が見られました。右は2年3組と全国の2年生(「Yomokka!」ユーザーのうち小学2年生の平均値)の読んだ本のジャンルの変化を示しています。絵本と読み物の閲覧率を比較すると、全国の2年生(グレー)のパーセンテージに目立った変化が見られない一方で、2年3組(水色)のパーセンテージを見ると、月を追うごとに絵本の閲覧率が減り読み物の閲覧率が増加していることがわかります。

自分のペースで上のグレードの本にチャレンジできることが、読書が好きな児童の「もっと読みたい」という気持ちに着火し、このような読書の内容の変化につながっていると考えられます。

オンライン事典サービス「Sagasokka!」

「Sagasokka!」探索行動レベル

探索行動レベル

まず「Sagasokka!」の探索行動レベルを図のように定義しました。オンライン事典の使い方を先生から教わることをスタートとして、受動的に調べていたこどもたちが、だんだんと能動的に調べるようになる。そして自分の好きなことや興味のあることがらを見つけ、自ら課題をたてられるようになる、といった探究学習の入り口へのステップが、「Sagasokka!」を活用しているこどもたちのログデータや学校ヒアリングの結果から見ることができます。

関東学院小学校の事例

関東学院小学校

関東学院小学校様は、全学年で週1時間”情報活用能力”を育む時間を設けており、調べ学習・探究的学習の土台の形成を目指しています。ログデータやヒアリングから注目した特色は、授業中も自由に「Sagasokka!」で調べることができる環境で、児童がいつでも日常的に興味関心事を調べている点です。

気になることをいつでも調べられる環境が情報活用能力育成の一助に

時間帯別ログイン数

このグラフは、同校の5年生(2023年度)における8時から20時にかけての時間帯別のログイン数を表しており、棒グラフの下から1学期、夏休み、2学期、3学期とログイン数を積み上げています。

一般的に、「Sagasokka!」の利用は授業のある昼間の時間帯がメインになりますが、同校では1年を通して朝も放課後の時間帯でも利用されていることが分かります。先述の通り情報活用能力を育む時間が設けられていることで、いつでも調べるという習慣がついていることが伺えます。

また学校図書館で行う最初の授業では、毎年必ず「Sagasokka!」の使い方のガイダンスを行っており、とくに3年生については「Sagasokka!」をはじめて利用する年になるので、調べ方を丁寧に指導しているそうです。このような、調べ学習・探究的学習に向けた丁寧な環境づくりが、着火を促しているのではないかと考えられます。

多岐にわたる検索ワードから見えてくる活用シーン

 

関東学院小学校_検索ワード

他にも5年生のログデータからは、さまざまな教科・単元に関する言葉を検索している様子が見られました。授業中こどもたちが興味をもった物事の中で、先生も詳しくは分からないところについては、「お互い調べてみようか」と声かけをして児童はその場で調べているとのことです。 先生からの声かけや日常的な利用によってこどもたち自身が前述の「Sagasokka!」の探究行動レベルの④「自発的に調べる習慣がつく」にいたっています。

※第1部の内容については、人的資本投資研究センター センター長 内閣府デジタル田園都市国家構想/地方創生評定委員の伊藤健二先生に監修いただきました。


第2部トークセッション

登壇者

  • 清水啓氏
    兵庫県神戸市立菅の台小学校 教諭
  • 崎山英則氏
    埼玉県戸田市立笹目東小学校 副校長

ポプラ社

本日は「Yomokka!」「Sagasokka!」を活用いただいている2校の先生方にお越しいただきました。お話しいただく前に先生方が所属する学校について補足をさせていただきます。兵庫県神戸市立菅の台小学校様は2021年のサービス立ち上げ以来、長年「Yomokka!」をご利用いただいています。埼玉県戸田市立笹目東小学校様は2023年より「Yomokka!」「Sagasokka!」両サービスをご利用いただいています。

それでは、最初のテーマ「Yomokka!・Sagasokka!の何がこどもたちの好奇心に火をつけるのか」についてお話しいただきたいと思います。

先生のICT活用指導力でこどもたちの好奇心を刺激

「Yomokka!」と掲載されている本が着火剤、教師の働きかけで火をつける

清水啓先生(以下、清水)
清水先生

「Yomokka!」自体が着火剤の役割で、教師はそれに火をつける、そんなイメージです。こどもたちを見ていると、与えられたものをそのままこなしている、好奇心に制限をかけている、最初から「できないな」とあきらめているような印象を受ける時があります。なので、その発想を転換できるように、いろいろしかけています。やっぱり「自力解決できた」という喜びは発想転換の大きなパワーになると感じますね。先生の力を借りなくても、こどもたち同士で話したり、「Yomokka!」で探したりしているうちに解決できたという達成感が積み上がることで、少しずつ変わっていく気がします。

着火のために教師として心がけていること

清水

それから、”好奇心を育てる”ということも意識しています。好奇心を育てるというと大きいことに聞こえますね。言葉でくすぐるというのが適切な表現かもしれません。「今やっていること神戸で最初かな。」とか「すごいね、それ見つけてきたん、西日本で一番やろうね。」とか。こどもたちはちょっとした声かけで笑顔になりますし、モチベーションになっているかなと思います。

また、先ほども言った通り、こどもたちが感じてしまっている“限界“をちょっとずつ広げていきたいと思っているので、「限界は無限大」「不可能は可能」って意識して言葉にしています。で「それは何が叶えてくれるの?」って聞くと、こどもたちが口をそろえて「Yomokka!」って言ってくれるまで仕込んでいますね(笑)。そんな感じで「Yomokka!」を当たり前にそばにある存在にしています。

ポプラ社

“読み放題の本”“サブスクリプションサービスという仕組み”が土台としてあって、その上に今お話しいただいたような“先生方の働きかけ”が乗っかる。この3つの要素がそろって初めてこどもたちが自走していくというお話をいただきました。では崎山先生、いかがでしょうか。

先生方が個別最適な学び・協働的な学びで「MottoSokka!」を上手く活用

崎山英則先生(以下、崎山)
崎山先生

私は教頭職なので実際に「MottoSokka!」(以下、「Yomokka!」・「Sagasokka!」の両サービスを指す)を使って授業をしているわけではありません。なので実際に使っている先生方を通して見えていることについてお話しします。私は「MottoSokka!」自体が好奇心に火をつけるというよりは、先生方が工夫して使うことによって火をつけているかなと感じています。私の学校は笹目東小学校というので、学校名から「笹っ子PANDA学習」と銘打ち、PANDAの5つの視点を作って普段の授業に取り組んでいます。

笹目東小学校非認知的能力育成プログラム笹目東小学校非認知的能力育成プログラム

「同期非同期の学び」という目指す姿がありまして、簡単に言えば、みんなでわいわいやるところ、自分一人で黙々とやるところを使い分けていこうという取組みです。その中で「MottoSokka!」をどういう風に使うかということを、先生方が日々考えながらやっているかなと思います。

一例を挙げますと「Sagasokka!」は個別最適な学びの部分、こどもたちが黙々とやるというところに使えますし、「Yomokka!」は協働的な学びの部分で、1冊の本をみんなで共有しながら学習を進めたり、与えられたテーマについてみんなで深めていったり、話し合ったりという活動の中で使うことができます。

どちらのサービスも、使い方自体は先生が細かく教える必要がないので、こどもたちが与えられた課題や活動のゴールを分かってさえいれば「MottoSokka!」を使って自走できます。先生はそれに伴走して、最後にこどもたちが自分なりの答えにたどりつく時にフォローをする、というところに集中できるのもとても良いなと感じています。

ポプラ社

「授業の1つのツールとしてICTが当たり前にある」という環境が整えられているのですね。その背景には戸田市がICT教育に早くから取り組まれていたということもあるのかなと思います。

それでは次のテーマに進んでいきます。次は「Yomokka!」がメインのお話になりますが、こどもたちと本の出合わせ方についてお伺いしたいと思います。

読み放題型電子図書館ならではの読書推進のアイデア

時事ネタをきっかけに

清水

私がこれまでやってきたことや工夫を3つ紹介させていただきます。
1つ目は、朝の会で時事ネタを披露しています。通勤に30分ほどかかるので、その時間にニュースや新聞から話す内容を仕入れます。そして「Yomokka!」に掲載されている本や、朝日小学生新聞(※)に目を通してネタを仕込むんですね。朝のニュースで取り上げられたことは、朝日小学生新聞に載っていたり「Yomokka!」関連した書籍があったりします。そうやって私は“物知り先生“を演じているんですが、その種明かしとして「実は「Yomokka!」を見ると載っているよ」という風に誘導しています。

そういった声掛けを通して、まずは「Yomokka!」を開くきっかけを作るということを意識しています。最近は朝の時間に「Yomokka!」で朝日小学生新聞を読んでいる子を見かけることもあり、こどもたちの好奇心がどんどん広がっているのを感じます。
(※)…朝日小学生新聞の一部人気コンテンツ「1面トップ」「ニュースあれこれ」を読むことができます。

こどもたちが教えてくれる

清水

2つ目は出合わせているというよりは、こどもたちが教えてくれるという話です。授業前に関連書籍を「Yomokka!」で探すのですが、すぐに見つからないこともあります。そういう時、諦めて授業を始めると、授業中にこどもたちが「先生、ここに載ってるよ」と教えてくれるんですね。

なぜこどもたちが見つけられるのかと考えると、恐らく授業のために探したわけではないと思うんですね。彼らの興味関心に引っかかって読んでいた書籍が、たまたま授業で扱うテーマと重なったのではないかなと。意識せずに見たり読んだりしていたものであっても、自分が見つけた書籍を授業でクラス全員に共有できたというのは、記憶に残る経験だと思います。すぐに共有できるというタイムリーさも、デジタルサービスならではですね。

授業・宿題の中でしかけていく

清水

3つ目ですが、授業を通しての必然的な出合いも意識しています。この夏は「Yomokka!」を開くきっかけとして、「好きと得意を見える化」というキャッチフレーズでクラス内でイベントを実施しました。「Yomokka!」はほとんどの教科で使うことができるのですが、算数は掲載されている書籍がちょっと難しいんですよね。算数が苦手な子が読むのにはハードルが高いので、何かできないかなと思っていたのですが、夏休み前に表とグラフを学習するタイミングで、新しい試みを思いつきました。

「Yomokka!」夏休みの宿題ワークシート「Yomokka!」夏休みの宿題ワークシート

それが、「好きと得意を見える化」キャンペーンです。ワークシートには、“読んだ本を記録する読書カードではありません”と明記して、読書の宿題ではないことを強調しました。そのうえで、タイトルの他に著者名・出版社・刊行年を書く欄を設けました。この狙いは、「Yomokka!」をじっくり見ないと表が埋まらないようにすることでした。作業を通して「Yomokka!」を開いてくれたら十分だと思っていましたが、案の定「先生、読んじゃいました」という子も何人かいました。実はこのやり方なら「読まなくていい」と言われても読んでみたくなるのではないかと思っていたので、狙い通りでした。また同時に、1学期に国語で学んだ“奥付を見て出典に必要な情報を集める”ということにも一役買っていて、引用したときに出典を書くトレーニングにもなっています。

ワークシートを元に作成した表と棒グラフワークシートを元に作成した表と棒グラフ

夏休み明けの算数の授業では、作ってきたワークシートを元にして、結果を集計しグラフにまとめました。あわせて活動を通しての感想を書いてもらったのですが、「私は料理系の本をたくさん読んでいるなと思いました。アレルギーのある人もない人も食べられる料理が良いなと思いました」など、私が思っていた以上に深い気づきがありました。また仕事に興味を持ってくれた子や、プログラミングが好きだと気づいた子もいて、自分の“好き“をこの夏に見つけてくれたのだなと感じました。

もちろん、本をもっと読んでほしいという思いはありますが、まずは自分の興味関心を見つけてもらう。その上でより深めるために本を読むというプロセスを踏むことで、自然と本を好きになってくれるのではないかと思います。私自身、はじめての試みでしたが、こういった試みができたのも「Yomokka!」のお陰だなと感じています。

ポプラ社

自分の読書の傾向を客観的に見ることができるというのも、この宿題の面白いところですね。日々の興味のきっかけを作るだけでなく、こどもたち同士の協働的な学びを促したり、こどもたちが個別に自分の好きなことを伸ばしていくような学びを用意したり、いろいろな方向で働きかけてくださっているんだなということがよくわかりました。

続いて崎山先生には、3つめのテーマとして教頭先生というお立場で先生方に着火する働きかけについてお伺いしたいと思います。

働き方改革につながる教育ICTの強みを先生方にアピール

反転学習に大活躍、デジタルシティズンシップ教育の一助にも

崎山

うちの学校では「教師と児童の学びは相似形」というテーマを掲げています。先生方がワクワク仕事する、それがこどもの学びにつながるという考え方です。その一環として、先生方が本当にやりたいことを追求するための校内研修会改革に取り組んでいます。

もう1つ大きな試みとして、今年の7月まで45分の授業時間を5分短縮して40分にしました。授業時間を減らして、放課後の時間を作ったんですね。こうすると、多くの学校では会議などを入れがちですが、私たちはこの時間を「創造的余白」と呼んで、先生方には年休を取って早く帰ってもらうように働きかけました。きちんとリフレッシュしてもらい、毎日生き生きと元気に働くことが、こどもたちに一番還元されると考えたのです。

ただ、40分では授業が終わりきらないことも多かったので、“反転学習”を取り入れました。まず予習をしてから授業に臨むという形ですね。その際に「Sagasokka!」が役に立ちました。家庭で「Sagasokka!」を使って予習をしてもらうのですが、Googleスライドなどに「Sagasokka!」の内容をコピーして貼り付けると出典まで入るんですね。これはシティズンシップの観点から見ても、著作権の学習にもなりますし、信頼できる情報源から取ってきたということが一目で分かります。先生方も安心して授業を進めることができますよね。

また、こどもたちの自主性を引き出すツールとしても「MottoSokka!」は非常に有効と感じています。こどもたちも使い慣れてくれば、「分からないことは『MottoSokka!』に聞いてみよう」となってきます。先生が課題を与えて、こどもたちが「MottoSokka!」や他のツールを使って意見をまとめる。そしてその意見を先生がファシリテートしていくというのが理想型かなと考えています。

「MottoSokka!」が働き方改革に寄与

崎山

今お伝えしたような状況を踏まえると、先生方への一番の訴求ポイントは「『MottoSokka!』を使うと、働き方改革ができますよ、業務改善ができますよ」ということだと思うんです。「MottoSokka!」導入理由の1つはこどもたちの探究心を育むためなのですが、働き方改革の一助になるというのも理由として挙げられます。出張などで担任の先生が不在の時でも「MottoSokka!で○○をやっておいて」と指示できるので、こどもたちが自主的に学習を進められ、自習の準備が不要になります。自習計画を立てる時、「MottoSokka!」がかなり先生方を助けてくれています。

ポプラ社

崎山先生からは、「MottoSokka!」が先生方のワクワクを生み出すための働き方改革に寄与するというお話をいただきました。前段の清水先生のお話を伺って、会場の皆さんも、清水先生ご自身がとてもワクワクしながらお仕事をされていて、それがこどもたちに良い形で伝播していると感じられたのではないでしょうか。まさに清水先生のように、先生方お一人おひとりがワクワクしやりたいことを実現するための“創造的余白”を生むツールのひとつに、「MottoSokka!」がなっていましたら幸いです。

本日はこどもたちの好奇心に火をつけるというテーマで、お二人の先生からお話を伺いました。あっという間にお時間になってしまいました。もっともっとお聞きしたいところではありますが、本日はここまでとさせていただきます。先生方ありがとうございました。


ポプラ社では、好奇心から始まる自発的な学びの循環をこどもたちに届けるための<本と学びのプラットフォーム>「MottoSokka!(もっとそっか!)」を通じて、こどものための読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」と、探究学習に役立つオンライン事典サービス「Sagasokka!(さがそっか!)」の2つのサービスを提供しています。
こどもの学びを豊かにする教育ICTサービスの導入をご検討の皆様におすすめです。

  • SHARE
  • facebook
  • line
  • twitter
MottoSokka!コラム編集チーム

MottoSokka!コラム編集チーム
株式会社ポプラ社

サービスの立ち上げから、「MottoSokka!(もっとそっか!)」の運用・開発を担当しているメンバーです。読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」を通じて本が好きな子にも苦手な子にも本との出会いを提供し、「総合百科事典ポプラディア」発のオンライン事典サービス「Sagasokka!(さがそっか!)」を通じて知りたいことを自ら調べ、学び、探究していく「楽しさ」を提供することを目指しています。
https://www.poplar.co.jp/

MottoSokka!コラム編集チーム
株式会社ポプラ社

おすすめ記事

サービス紹介資料ダウンロード
ポプラ社公式アカウント
ポプラ社公式Facebook
ポプラ社公式Instagram
ポプラ社公式Twitter
ポプラ社公式YouTube
ポプラ社公式note
一覧

任意のキーワードでお探しの情報を 検索することができます。

サイト内検索

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→https://aebs.or.jp/

「MottoSokka!」(「Yomokka!」「Sagasokka!」)の企画、開発及び運用において取得

ポプラ社
ページトップ